皆さんはABC検診という名前を聞いたことはあるでしょうか?
全く新しいタイプの胃がんの検診で、胃カメラもバリウムも飲む必要はありません。
数ccの血液検査で行うことが出来るため胃バリウム検査や胃カメラが苦手な方でも安心して行えます。
しかも、早期胃がんの発見率はバリウムで行う胃の透視検査よりも2倍高いと言われています。
「胃カメラもバリウムもやるのが怖い!やりたくない!」という方は、まずABC検診を受けて、精密検査を受ける必要があるかどうかを判断してみてはいかがでしょうか?
検査費用は下記の通りです。
検査料金: 7000円 (自費)
※別途、診察料がかかります
胃がんリスク検診(ABC検診)とは、ピロリ菌感染の有無(血清ピロリ菌IgG抗体)と胃粘膜萎縮の程度(血清ペプシノゲン値)を測定し、被験者が胃がんになりやすい状態かどうかをA~Cの3群に分類する新しい検診法です。
血液による簡便な検体検査であり、特定検診(メタボ健診)などと同時に行なうこともできます。
バリウム検査や胃カメラに抵抗がある人にお勧めです。
ヘリコバクター・ピロリ抗体検査 |
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陰性 |
陽性 | ||
ぺプシノゲン検査 |
陰性 |
Aタイプ | Bタイプ |
陽性 |
Cタイプ |
Aタイプ 健康的な胃粘膜で、胃の病気になる危険性は低いと考えられます。
Bタイプ 胃かいよう・十二指腸かいようなどに注意しましょう。
Cタイプ 胃がんなどの病気になりやすいタイプ。内視鏡による定期的な検査を受け、
胃の病気の早期発見・早期治療に努めましょう。
Aタイプ | 10年間胃がんが発見されていない |
Bタイプ | 0.2%の確率で胃がんが発見されている |
Cタイプ | 2.34%の確率で胃がんが発見されている |
ABC検診を推進しているNPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構は、ABC検診のC群をピロリ菌の有無によって
更に2群に分け、ABCD群として評価を行っています。
ヘリコバクター・ピロリ抗体検査 |
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陰性 |
陽性 | ||
ぺプシノゲン検査 |
陰性 | Aタイプ |
Bタイプ |
陽性 | Dタイプ |
Cタイプ |
胃がんの年間発生率は、A群はほぼゼロ、B群は千人に1人、C群は400人に1人、D群は80人に1人と報告しています。